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総合出版ゼミに所属している雑誌編集専攻の2年生が、1年次に執筆した自慢のコラムを紹介します。

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2015年1月20日火曜日

日本男子の敵?味方?『さりげない優しさ』の実態

#恋愛 #コラム #学生
<現代日本における『さりげない優しさ』>
人間はより良い「容姿」「頭脳」「運動能力」などに惹かれる。それは、遺伝子に刻み込まれた、 強い種として生き残ろうとする本能が無意識に働いているためで、生物として当然のことだ。 しかし、恋愛においてならば女性はそれよりも「大切にされたい」という願望を持っている。 高いスペックに惹かれることは確かだが、それに比べ、「大切にされたい」「大事にされたい」という思いははるかに強く、この無意識の本能欲求さえ満たせば、極端な話他の条件は全てなくてもいいのだ。
現代の女性が男性に求めるものとして、最も大事とされているのは優しさである。しかし、 優しさと言っても、ただ優しいだけではダメなのだ。日本の女性はそこに『さりげない』という条件をつけることが多い。これができている男性とできていない男性では、その評価がことごとく違う。恋愛において、男性がいいところを見つけてプラスにしていく加点方式であるのに対して、女性は嫌なところが見つかったら評価をマイナスにしていく減点方式だと言われている。そのため、『さりげない優しさ』を持っていることがプラスになるのではなく、持っていないことでその人の評価がマイナスに働いてしまうのだ。
現代の日本人男性が持っていて当たり前のもの。持ってなくてはいけないもの。それほど『さりげない優しさ』は重要視されているのだ。
だが逆に言えば、このような『さりげない優しさ』を持っている男性は、例え容姿やスタイルが整っていなくても、極端に言えばチビでデブでハゲでも彼女ができる可能性は存分にあるし、結婚もできる人はいる。現にブサイクでもモテる男性の大半はこのような女性の「大切にされたい」欲求を満たしている。では、『さりげない優しさ』とはなんなのだろうか。
<『さりげない優しさ』の定義>
そもそも、『さりげない』とはなんなのか。これがわからずにやきもきする男性は多い。辞書によると、「何事もないように振る舞うさま。それらしいようすを感じさせない。なにげない。」 とされている。つまり、『さりげない優しさ』とは、相手に対して優しさを行使しても、さも何 事もなかったかのように振る舞うということだ。なるほど、これは厄介かつ難しい。なぜなら自分が他者に対して『意識的に』したことを悟られないようにしなければならないからだ。
しかし、ここからが『さりげない優しさ』の厄介さの真骨頂。あからさまな行為であればそれに対して、下心を感じる女性はもちろんいるだろう。しかし、優しくしたことには気づいてもらわないと、評価などしてもらえないのだ。『さりげない優しさ』に必要なのは、『気づかせ る』部分と『気付かせない』部分の絶妙なさじ加減であり、『意識的行動』を『無意識的行動』と思わせなければならないのだ。そんなことを簡単にできる人がいるのだろうか?いるとしたら余程の演技上手かその行為になれている人、または本当に無意識で自然に人に優しくできる人間かのどれかだろう。
<『さりげない優しさ』の具体例> では、実際にどんなことを女性は『さりげない優しさ』だと捉えているのだろうか。実際にアンケートを取った、「男子のさりげない優しさにキュンとするランキング」を見てみよう。
1位 道路を一緒に歩いているときに車道側を歩いてくれる
2位 重たい荷物を持ってくれる
3位 コンビニなどでついでに自分の好きなものを買ってきてくれる
4位 寒い日に上着をさりげなく着せてくれる
5位 なんでもないことでも「ありがとう」と言ってくれる
(goo ランキング)
1・2位のような『さりげない優しさ』の代表格・王道と言えるようなことから、3位のよう なそんなことでもいいの?と思うことまでさまざま。多種多様であり、人によって感じ方はそれぞ れだが、それでもどれにも共通していることは『女性を優先する・尊重する行動』ということなのかもしれない。 言葉の意味から考えるとすごく難しいことのように感じるが、実際の女性が思う『さりげない優しさ』は、思いの外ハードルが低いようだ。正直意識すれば誰でもできるようなものだと思う。しかし、そんなことでもしてくれればキュンとしてしまうのが『女性』というイキモノなのだ。自分が「大切にされている」と実感できればどんな優しさであっても『さりげない優しさ』となるのだろう。
もちろん、これだけができていればいいわけじゃないし、見た目などを磨くことも大切だろう。だが、少しの意識の違いで『優しい』と思ってもらえたり、女性から少しでも良い評価をもらえるならば、ふと思い出したときにこの『女性を大切にする精神』を思い出してみるのも 悪くないかもしれない。それだけで今まで見向きもしてくれなかった女性や長年想いを寄せていた人が少しでも振り向いてくれる可能性だって多いにあるのだ。だが、あくまでも『さりげ なく』するのをお忘れなく...。


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