高山ゼミコラムについて

総合出版ゼミに所属している雑誌編集専攻の2年生が、1年次に執筆した自慢のコラムを紹介します。

人気のコラム

アーカイブ

Configure
- Back To Orginal +

2015年1月19日月曜日

イップスとは・・・

#コラム #学生
「イップス」という言葉を聞いたことがあるだろうか。精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーが出来なくなる運動障害のことである。本来は、パットなどへの悪影響を表すゴルフ用語であるが、現在では他のスポーツでも使われるようになった。
私は、野球でイップスを経験した。エラーしている自分のイメージが頭の中で離れなくなる。ボールを思いっ切り投げようとすると、引っ掛けて目標よりはるか手前でワンバンウンドしてしまう。逆に、ボールを置きに行くと手からボールがすっぽぬけてしまい暴投になる。これを繰り返し、投げることが怖くなる。これがイップスである。
このような、イップスに悩まされている選手は少なくない。野球選手の中では、現中日ドラゴンズの正二塁手荒木雅博選手や現福岡ソフトバンクホークスの内川聖一選手などもイップスに陥っている。

広がるイップス
もともとは、ゴルフの運動障害だったがゴルフ以外のスポーツにも見られる。テニス、野球、サッカー、クリケット、オージーフィットボールなどが挙げられる。アルゼンチンのテニスプレイヤーのギエルモ・コリアは世界ランク3位に位置しながらイップスに苦しんでいた。また、野球では、投手、捕手、内野手に多く見られる。投手と内野手には、正確なコントロールが求められるため死球や暴投などのトラウマからイップスに陥ることは多い。ダーツでも、イップスと同様の症状が知られており、「ダータイティス」と呼ばれている。弓道、アーチェリ―では、矢を発射する位置まで弓を引いたらすぐにはなしてしまう症状がありともに「早気」と呼ばれている。また、逆に弓を引いてそのまま弦を離さなくなる症状があり、それを「もたれ」と呼ばれている。

イップスは日常生活でも起こる
イップスは、プロ・アマ問わずスポーツ選手なら誰もが陥る危険性ある。そのイップスは、日常生活でも起こりいるものではないだろうか。面接の場面を考えてみよう。極度の緊張により、体の筋肉が硬直してしまい思うように話すことが出来ないことがあったり、噛まないようにとか、いいことを言おうとして頭が真っ白になってしまうことがある。この症状は、間違いなくイップスと言えるだろう。このような場面は、日常生活の中でかなりあることではないだろうか。また、こんな些細なこともイップスとしてカウントしてもいいのではないか。仕事で、取引先に連絡することがいやだなと思うと電話することを躊躇してしまったりメールを読んで、なんて返していいか分からない。こんな、些細なことだが、このような悩みを持っている人は少なくないと思う。イップスは、アスリートだけの問題ではない。常に我々の生活を脅かすものであり、イップスを引き起こす最大の要因は「恐怖心」ではないかと考えられる。

日常的イップスの克服!
スポーツで引きおこるイップスは、相手がいない場合が多いが日常的イップスの場合相手が絡むことが多い。先に述べたが、電話することに躊躇したり、返信に困るのは相手が大きく関係している。また、相手にどう思われるかが心配だっり失敗したら恥ずかしい、怒られるとか悪いイメージが膨らんでしまうのも問題である。では、どうすればいいのか。簡単である。対象の相手にとって自分はたいした存在ではないと思い込むことである。自分の事を自分ほど大げさに思っていないと勝手にきめつけて行動すればよい。他人にすれば、自分の事なんてほんの一瞬のことですぐ忘れるものである。このように、決めつけて積極的に思い込むことで、イップスは克服できる。しかし、頭でわかっていてもそう思い込めるものではない。

イップスは、誰にでも起こり得る!
イップスは、突然誰にでも起こりうる

0 件のコメント:

コメントを投稿